カードローン審査の流れや審査に通るコツ

カードローンのサービスは消費者金融や銀行、クレジットカード会社・信販会社などで扱われており、どの商品も契約には審査があります。

比較的スピーディに審査結果が分かるカードローンも増えていますが、だからといって審査が甘いわけではありません。

カードローンの契約ではどのような審査が行われるのでしょうか?

この記事ではカードローン審査の内容や流れ、審査に通るためのコツ、審査に落ちたときの対処法などについてまとめました。

カードローンの審査を詳しく解説していくので、「審査について知ってから申し込みたい」「審査に不安がある」「一度審査に落ちている」といった方はぜひ参考にしてください。

目次

カードローンの審査で見られる3つのポイント

カードローンの審査は金融機関や保証会社などが行いますが、具体的な審査基準については公開されていません。しかし、大まかに「どのような審査をするのか?」「審査でチェックするポイントはどこか?」ということは分かっています。

カードローン審査で見られるポイントは主に以下の3つです。

  1. 返済能力の有無
  2. 他社借入の状況
  3. 信用情報の登録内容

闇雲にカードローンの申し込みをすれば審査に落ちてしまうかもしれません。あらかじめカードローンの審査について知った上で申し込みをするようにしましょう。

カードローンの審査でチェックされる3つのポイントを説明していきます。

1. 返済能力の有無

カードローンの審査に通るためには「借りたお金を返す能力(返済能力)」が求められます。返済能力のない人を審査に通すカードローン会社はありません。

具体的には申込者の年収や雇用形態、勤務先の規模、月々の居住費などをもとに、カードローンの返済ができる経済的な余裕があるかを見ているのです。

カードローンの場合は限度額の範囲内で繰り返し借り入れできますが、その希望限度額に対して十分な返済能力を持っているかがチェックされます。

2. 他社借入の状況

カードローンの審査では他社借入の状況も確認されます。前述の返済能力とも関連しますが、他社借入が多ければ、その分だけカードローンの返済に充てられる金額は減るでしょう。

カードローンの申し込みの際には無担保ローン(カードローンやクレジットカードキャッシング)の件数や借入残高の申告が必要です。

また、ほかの金融機関からの借入状況は信用情報機関で管理されています。そのため、カードローンの申し込みを受けた会社は加入している個人信用情報機関に照会し、正確な借入残高の情報を把握することができるのです。

特に消費者金融などの貸金業者は年収の1/3超の融資が禁止されているので、法律上も他社借入のチェックが必要になります。

3. 信用情報の登録内容

信用情報には他社借入だけでなく、クレジットカードやローンなどの契約内容、取引状況・取引履歴が登録されています。

信用情報の登録内容も「返済能力があるか」の判断材料になりますし、「お金を返す意思があるか」の判断にも関係してきます。

他社での返済が遅れていたり、金融事故の情報(異動情報)が登録されていたりするのであれば、十分な返済能力があるとは信用してもらえないでしょう。

金融事故の情報とは債務整理や強制解約、代位弁済などの記録のことで、これらは5年~10年ほど信用情報に残ります。

過去の金融事故であっても信用情報の評価への影響は大きく、基本的に記録が残っている間はカードローン審査に通りません。このような信用情報に傷がついている状態は、「ブラックリストに載っている」と表現されることもあります。

また、カードローンの申込履歴も信用情報に6ヶ月間残るので、短期間に複数の申し込みをするのは避けましょう。信用情報を照会した際に複数の申込履歴が載っていると「お金に困っている」という印象を与え、審査に通りづらくなるケースもあります。

カードローンの審査で必要な書類

カードローンの審査ではいくつかの書類の提出も必要になります。提出書類は商品ごとに異なるものの、基本的には本人確認書類と収入証明書があれば問題ありません。

また、審査内容によっては収入証明書不要で審査を受けられるケースもあります。書類提出はインターネットやスマホアプリ経由で行え、スマホなどで撮影した画像をアップロードする方法が簡単でしょう。

カードローンの審査でどのような書類が必要になるのか、提出する際は何に注意すれば良いのかなどについて説明していきます。

本人確認書類

カードローンの申し込みには運転免許証などの本人確認書類が必須です。本人確認済みの金融機関口座の情報を連携させる本人確認方法もありますが、ほとんどのカードローンでは以下の中から1種類、もしくは2種類以上の本人確認書類の提出が必要になります。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 住民票の写し

ただし、認められている本人確認書類はカードローンによっても異なります。

本人確認書類では「氏名」「生年月日」「現住所」の3点の記載が必須で、引っ越ししたばかりなどで書類記載の住所が現住所でない場合は補完書類(例:現住所記載の住民票の写しなど)の提出を追加で求められるケースもあります。

また、本人確認の方法、提出する書類によっては2種類の提出が必要になることもあるので、カードローン会社からの指示に従うようにしてください。

収入証明書

カードローンの審査は申込者の属性(年収や雇用形態など)や信用情報をもとに行うので、収入証明書なしで審査が進むケースもあります。ただ、貸金業法が適用される消費者金融などの場合は、審査の内容次第で収入証明書の提出が必須です。

法律上、「1社からの借り入れが50万円超の場合」「他社借入残高と新規融資の合計が100万円超になる場合」は書面での返済能力の確認が貸金業者に義務付けられています。必ず収入証明書の提出を求められるので、あらかじめ用意しておくとスムーズでしょう。

カードローン審査においては以下のような書類を収入証明書として利用できます。

  • 源泉徴収票
  • 確定申告書/ 青色申告決算書/ 収支内訳書
  • 所得証明書
  • 住民税決定通知書/ 納税通知書
  • 給与明細書

カードローンの場合、利用限度額と実際に借りる金額は別ですが、希望限度額が50万円超だったり、限度額と他社借入残高の合計が100万円超だったりするなら収入証明書が必須だと思ってください。

実際には少額借入を予定していても、契約限度額が50万円を超えるなら収入証明書を提出しないといけません。

また、銀行カードローンにおいても「50万円超」を収入証明書提出の判断基準にしているケースが多いです。

そのほかにも金融機関が「審査のために必要だ」と判断するケースもあるので、指示があったときは提出しなければ審査を受けられません。

その他の書類

通常は本人確認書類と収入証明書があればカードローンの審査を受けられます。ただ、それらとは別に金融機関から提出を指示されるケースもあります。

例えば、個人事業主や法人の代表者は事業内容を確認するための書類が必要だったり、資金使途が決められている商品では利用目的を確認する書類などを提出したりすることもあります。

その他の書類の提出が必要なケースは多くないため、「審査内容や商品によっては必要になることもある」くらいに考えておけば問題ないでしょう。

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金利(実質年率) 4.5%~17.8% 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 4.5%~18.0%
限度額 1万円~500万円 1万円~800万円 1万円~800万円 1万円~800万円 1万円~500万円
無利息期間 30日間 30日間 30日間 60日間(Web申込み限定)※1
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※1 契約額1万円~200万円の初めてお申し込みの方が対象です。初回契約翌日から無利息適用となります。 期間の経過後は通常金利が適用されます。

※2 「原則なし」の場合も、審査の過程で必要になったときは勤務先に電話をかけることがあります。

※3 「WEB完結申込」の場合。

カードローン審査の流れ

カードローンの審査は以下のような手順で進んでいきます。

  1. 申込内容の入力
  2. 必要書類の提出
  3. 信用情報機関への照会
  4. 在籍確認
  5. 審査結果の連絡

ただし、金融機関や審査の進捗状況によっては手順が前後します。上記は一般的なカードローン審査の流れだと思ってください。

インターネットからの申し込みを例にカードローンの審査の流れについて詳しく説明していきます。

1. 申込内容の入力

カードローン会社のホームページにアクセスしたら、申し込みフォームに必要情報を入力していきます。

カードローンの審査で必要になるのは「氏名」「生年月日」「住所」「連絡先」「年収」「勤務先」「他社借入の状況」「希望限度額」などです。

入力した内容をもとにカードローン審査は進むので、正確な情報を入力するようにしてください。インターネットからであれば、基本的に24時間いつでもカードローンを申し込めます。

2. 必要書類の提出

インターネットからの申し込み後、申込受付完了メール・必要書類の案内メールが届きます。カードローン会社からの案内に従って本人確認書類や収入証明書を提出してください。

大手カードローン会社の場合、必要書類の提出もネット・アプリから済ませられるケースが多いです。スマホなどで書類を撮影し、専用サイトやアプリから画像データをアップロードしましょう。そのほかには郵送、FAX、自動契約機内のスキャナーなどで必要書類の提出ができます。

書類に不備があると再提出になるため、「不鮮明な箇所はないか」「全体が写っているか」「指示された箇所(表・裏など)をすべて提出したか」などをチェックするようにしてください。

3. 信用情報機関への照会

カードローン会社が申込情報を受け取ると、申込者の情報を個人信用情報機関で照会します。

カードローン会社は以下のいずれかの個人信用情報機関の会員となっており、信用情報を調べることで他社でのローン・クレジットの利用状況も把握することが可能です。

個人信用情報機関 主な会員
日本信用情報機構
(JICC)
消費者金融やクレジットカード会社、信販会社、地方銀行やネット銀行など
シー・アイ・シー
(CIC)
消費者金融やクレジットカード会社、信販会社など
全国銀行個人信用情報センター
(KSC)
銀行や信用金庫、労働金庫といった金融機関など

また、これら3つの個人信用情報機関は情報をネットワークで共有しているため、会員である消費者金融や銀行などは加盟していない機関の情報も知ることができます。

カードローン審査での信用情報の照会は法律で義務付けられており、特に大手は信用情報の登録内容を重視する傾向にあります。

4. 在籍確認

カードローンの審査に通るためには、原則として「申込者本人に安定した収入があること」が条件になります。

そのため、審査では申込者が申告した職場で働いていることの確認を行います。これを在籍確認といい、多くのカードローン会社は申込者の職場に電話をかけることで、勤務先と勤務状況を確認するのです。

職場には「◯◯さんはいますでしょうか?」という電話がカードローン会社の担当者からかかってくるので、その電話に本人が対応するか、「ただいま席を外しております」のような返答が同僚からあれば在籍確認は完了です。

また、大手消費者金融では勤務先への電話連絡なしで審査してくれるケースもあります。この場合、勤務先の企業名を確認できる社会保険証や収入証明書を提出することが多いです。

5. 審査結果の連絡

申込内容や信用情報、提出書類の確認、在籍確認がすべて終わった段階で最終的な審査結果が出ます。

審査結果の連絡は基本的にメール、もしくは電話です。適用される金利や利用限度額も分かるので、あわせて確認しておいてください。

カードローン審査は一次審査と二次審査の二段階で進めることが多いです。申し込み後すぐに仮審査の結果を出してくれるカードローン会社もありますが、正式な結果は必要書類の提出や在籍確認が終わってからになります。

できるだけ早く結果を知りたい方は、速やかに必要書類の提出などを済ませましょう。

カードローンの審査にかかる時間はどれくらい?

カードローンの審査にかかる時間は商品によって異なります。

例えば、大手消費者金融は最短即日融資にも対応しており、スムーズに進めば30分程度で結果が出ます。

ただ、カードローンの審査時間は、申し込みの時間帯や審査の混雑状況などによっても左右されるので注意が必要です。

申し込みから審査結果が出るまでに数日かかるケースもあるため、急いでいる方は必ず審査にどのくらいの時間がかかるのかを事前に確認しておきましょう。

カードローンの審査時間は最短即日~1週間程度

カードローンは消費者金融やクレジットカード会社、銀行などで扱われています。審査にかかる時間は商品によりますが、カードローンの種類ごとに大まかな傾向があります。

カードローンの種類 審査時間の目安
消費者金融カードローン 最短30分~数時間
信販系カードローン 最短即日~数日
銀行カードローン 最短翌日~1週間程度
労働金庫などのカードローン 1週間以上

貸金業者に該当する消費者金融や信販会社・クレジットカード会社のカードローンは、申し込みの当日に審査結果が出ることもあります。特に消費者金融には融資スピードを重視した商品も多く、審査にかかる時間は短いです。

一方、消費者金融以外のカードローンは審査に数日かかることも多く、商品によっては1週間以上かかるケースもあるので注意してください。

銀行は警察庁データベースの照会で時間がかかりやすい

銀行カードローンに関しては、新規の個人向け融資の審査では警察庁データベースでの照会を行う決まりになっています。

これは融資を受ける人物が反社会的な組織に属していないかをチェックするものです。照会結果が出るまでには1営業日以上を要するので、銀行カードローンは即日融資に対応していません。

ローンカードを郵送で受け取らないといけないケースも多く、その場合は、カードが手元に届くまでには早くても1週間程度かかるでしょう。

今日・明日にでも20万が必要!」という緊急のケースに銀行カードローンは不向きです。銀行カードローンの審査を受けるときは時間に余裕を持って申し込みを済ませてください。

カードローンの審査結果が来ない場合の原因と対処法

カードローンの審査結果が来ないという場合、次のような原因が考えられます。

  • 正常に申し込みができていなかった
  • 申し込みフォームに入力した連絡先が間違っていた
  • 申込内容や提出書類に不備があった
  • 在籍確認が取れていない
  • 年末、大型連休中などの金融機関休業日と重なっている

審査結果が迷惑メールのフォルダに振り分けられているケースもあるので、審査の連絡が遅いと感じたらあわせてメールボックスも確認しておきましょう。

また、「ぜんぜん連絡が来ない」「申し込みができているか心配」といったケースでは、コールセンターに連絡してください。コールセンターに電話すれば審査の進捗状況を確認することも可能です。

加えて、審査の進捗をWebの専用ページから確認できるカードローンもあります。申込受付番号や設定した暗証番号などを入力して、専用ページへとアクセスしましょう。

カードローン審査の仕組み。スコアリング審査と属性情報とは?

カードローンの審査では返済能力が確認されますが、必ずしも収入証明書の提出が必要というわけではありません。

「なぜ収入証明書なしで返済能力が分かるの?」と思う人もいるかもしれませんが、それは信用情報の照会に加えて、スコアリング審査によって属性情報を評価しているからです。

多くのカードローン会社で採用されているスコアリング審査と属性情報とは何かについて確認していきましょう。

スコアリング審査の特徴

スコアリング審査とは申込者の年収や雇用形態などの項目(属性情報)を数値化する審査方式のことです。これにより申込者の返済能力は数値化され、基準点に達しているかで審査結果を判断できます。

そして、あらかじめ採点基準を決めておけば、スコアリング審査はコンピューターによって行うことが可能です。

カードローンの審査結果が短時間で出るのはこのような仕組みになっているからで、申し込み後すぐに画面上で結果を表示できる商品はスコアリング審査の結果をもとにしていると考えられます。

ただし、スコアリング審査の対象になる項目には、「挽回できるもの」「挽回できないもの」があります。

例えば、年収が低ければスコアリング審査によって低い点数が付けられますが、ほかの項目の点数が高ければ十分に挽回できるでしょう。

一方、消費者金融などのカードローンは本人の収入が必須なので、無収入の場合、どんなにほかの項目の評価が高くても挽回することはできません。

スコアリング審査では複数の項目から総合的に返済能力を評価しますが、項目によっては一定の基準値を下回った段階で審査に落ちてしまうと思ってください。

属性情報に該当する項目

カードローンの申し込み時に入力するような内容のことを属性情報と呼びます。氏名や性別、連絡先などは直接審査結果に影響するわけではありませんが、基本的に申し込みフォームに入力する内容は審査対象になる属性情報だと考えてください。

属性情報に該当する以下3種類の項目について説明していきます。

  • 申込者自身や家族に関する情報
  • 住居に関する情報
  • 収入や勤務先に関する情報

申込者自身や家族に関する情報

申込者自身や家族に関する情報は本人確認に加えて、申込条件を満たしているかのチェックに利用されます。また、既婚独身や同一生計の家族(扶養家族)の有無は返済能力の評価にも関係します。

申込者自身や家族に関する情報 評価内容
生年月日 商品によって決められている対象年齢内かが確認される。基本的には対象年齢の範囲内であれば問題ない。
結婚の有無(既婚・独身) 「生活が安定しているか」「自由に使えるお金はどのくらいか」などを判断する指標になる。独身であれば自由にできるお金は多いが、既婚者の方が生活基盤はしっかりしていると評価されることもある。
同一生計の家族(扶養家族)の有無 子どもなど同一生計の家族がいる場合、自由に使えるお金が減るため、返済能力は低く評価されることがある。
自宅・携帯電話番号 主に審査結果の連絡などに使用される。住所などの確認にもなるため、自宅に固定電話があった方が審査で有利になるともいわれている。ただ、自宅に電話を置かない人も増えており、審査結果への影響は小さい。

住居に関する情報

住居に関する情報からは生活の安定度が判断されます。中でも「月々の家賃や住宅ローンをどの程度負担しているか?」は返済能力の評価にも大きく影響するでしょう。

住居に関する情報 評価内容
居住形態 「賃貸」もしくは「持ち家(家族所有・自己所有)」かで評価が変わる。持ち家の方が評価は高く、賃貸の評価は低くなる。
住居費の負担額 毎月の固定費の中でも住居費(家賃や住宅ローンの負担額)が占める割合は大きいため、返済能力の評価に直結する。収入に対して負担額が大きい場合、返済能力は低く評価される。
居住年数 主に「賃貸」に住んでいる場合、居住年数が短いと審査で不利になるケースがある。カードローン審査での重要度は低いが、生活の安定度を判断するための指標のひとつになる。

収入や勤務先に関する情報

収入や勤務先に関する情報はカードローン審査において重要度が非常に高いです。審査では総合的に返済能力の有無が判断されますが、中でも以下のような項目のウェイトは大きいと考えてください。

収入や勤務先に関する情報 評価内容
勤務先の情報 勤務先は社員数が多く、上場している方が高評価に繋がる。また、勤務先の業種も審査結果に関係し、「水商売」など安定性が低いと判断されやすいものもある。
申込者の年収・月収 融資の可否および限度額を決定するための基準となる。高収入であれば審査に通りやすく、大きな限度額で契約できる可能性がある。一方、収入が低いと大きな限度額での契約は望めないが、収入が安定していれば十分に審査通過は可能。
労働形態 収入の安定性を判断するための指標になる。「正社員・公務員」「契約社員・派遣社員」「パート・アルバイト」の順番で評価される。「個人事業主(自営業・フリーランス)」や「会社経営者」は安定性が低い(リスクが高い)と評価されやすく、特に初回の融資額は低くなる傾向にある。
勤続年数(勤続期間) 勤続年数が短い場合は審査で不利になることもある。特に非正規雇用で勤続年数が半年~1年未満だと審査で不利になりやすい。一般的には1年~3年以上の勤続年数なら問題ないとされている。
保険証の種類 社会保険証など勤務先で発行される保険証は「働いていること」の証明にもなるので、カードローンの審査で有利になる。

「借り入れを年収の1/3まで」に制限する総量規制の対象になる消費者金融などのカードローンの場合、無職の人は審査に通りません。

ただし、配偶者に安定した収入がある専業主婦(主夫)であれば申し込める銀行カードローンもあります。専業主婦でカードローンの契約を考えている方は、専業主婦も申し込める銀行カードローンを候補にしましょう。

また、年金受給者の方は「収入が年金のみでも申し込めるか」も確認するようにしてください。年齢の条件を満たしていても、「年金以外の収入(アルバイトなど)」が必須というカードローンも多いです。

銀行カードローンの審査は厳しい?契約のハードルが高いといわれる理由

カードローンにはいくつかの種類がありますが、大きくは「消費者金融カードローン」「銀行カードローン」の2種類に分類できます。

消費者金融に比べて銀行カードローンの審査は厳しいといわれており、審査通過の難度は高くなるので注意してください。消費者金融は審査が甘いと言うわけではありません。

銀行カードローンを契約するハードルが高いのには次のような理由があります。

  • 契約できる最低限度額が高い
  • 保証会社の審査にも通らないといけない
  • 収入証明書の扱いや在籍確認の方法などが厳格

契約できる最低限度額が高い

基本的に消費者金融のカードローンなら最低1万円からの契約が可能です。一方、銀行カードローンは最低限度額を10万円としている商品が多く、求められる最低限の返済能力の基準は高くなります。

例えば、「返済能力的に1万円~9万円なら借りられるのに…」という人だと、最低10万円からの契約になる銀行カードローンの審査には通りません。

銀行カードローンの審査に通るためには安定しているだけでなく、一定以上の収入を得ていることが重要です。

保証会社の審査にも通らないといけない

銀行カードローンの審査は銀行だけでなく、保証会社も行います。保証会社による返済能力の保証がなければ、銀行カードローンを契約することはできません。

消費者金融などのカードローンにおける仮審査(一次審査)に該当する部分を保証会社が代行するケースが多く、銀行は最終的な契約の可否を判断します。

また、保証した人物の返済が滞った場合、保証会社は残高分の金額を銀行に対して支払う義務があります。保証会社からすると、保証業務による利益は直接融資するよりも小さいため、貸し倒れが起きないようにより慎重に保証する人物の返済能力を審査する必要があるのです。

収入証明書の扱いや在籍確認の方法などが厳格

消費者金融など貸金業法が適用されるカードローンは、法律上、収入証明書の提出が必須になるケースもあります。

一方、銀行カードローンは法律による基準がありません。ですが、銀行カードローンによる過剰融資が問題視されたという背景もあり、近年では「利用限度額が50万円を超える場合」だと収入証明書必須としている銀行がほとんどです。

収入証明書の扱いに関しても厳格なケースが多く、給与明細書や確定申告書を利用できないことがあります。会社などで働く給与所得者であれば、年間の収入を確認できる源泉徴収票などが必須になるため、必ずどの書類を利用できるかの確認をしましょう。

また、多くの銀行カードローンは電話による在籍確認が必須です。大手消費者金融のように電話連絡なしで審査を進めてもらうのは難しいでしょう。

そのほかにも銀行口座の開設が必須だったり、地方銀行だと営業エリア内に自宅や職場がないとダメだったりする商品もあります。銀行カードローンはさまざまな面で消費者金融のカードローンよりも契約のハードルが高いと考えてください。

審査なしのカードローンは存在する?必ず審査が行われる理由

カードローンの審査に通るかが不安だったり、一度融資を断られていたりすると、「審査なしでカードローンを契約できたら良いのに…」と考える人もいるでしょう。

しかし、審査なしのカードローンは存在せず、審査を受けずにお金を借りることはできません。

カードローンの契約において必ず審査が実施される理由には以下のようなものがあります。

  • 返済能力を確認するため
  • 限度額を決定するため
  • 法律で審査が義務付けられているため

返済能力を確認するため

もし返済能力の有無を確認せずにお金を貸してしまったなら、貸し倒れが発生する可能性は高くなります。

貸したお金が返ってこなければ損失になりますし、督促をするのにも費用がかかるでしょう。カードローン会社は貸付残高を増やせば利益も大きくなりますが、だからといって貸し倒れも増えてしまっては意味がありません。

貸し倒れのリスクを小さくするためにも、カードローンの契約において審査は必須なのです。

限度額を決定するため

カードローンの審査では利用限度額についても判断されます。申し込みの際には希望限度額も申告しますが、希望どおりの金額で契約できるとは限りません。

基本的に安定した収入があって申込条件もクリアしているなら、カードローンの審査に通る見込みは十分にあります。しかし、限度額の決定には年収の影響が大きいです。

カードローンの審査では単に「お金を貸しても大丈夫か?」だけでなく、「いくらまで貸せるか?」も判断しているのです。

カードローンは利用限度額の範囲内なら繰り返し利用できるということもあって、より慎重に限度額は決められます。

法律で審査が義務付けられているため

カードローンに関してはさまざまな法律による規制を受けています。貸金業を健全化し、安易な借り入れによって多重債務者を増やさないためにも、消費者金融などのカードローン会社には返済能力の審査を実施することが義務付けられているのです。

不適切な審査を行っていれば、行政処分による業務停止などもありえます。そのため、カードローン会社は独自の審査基準だけでなく、法律に基づいた審査も行っています。

例えば、貸金業者に適用される総量規制もそのひとつです。返済能力を超えた融資にならないように「年収の1/3まで」というラインが決められており、貸金業者は総量規制に抵触しないかをチェックする必要があります。

また、担保のある住宅ローンや銀行からの借り入れは総量規制の対象外ですが、総量規制の対象にならないからといって審査に関係しないわけではありません。返済能力を判断する上では、住宅ローンや銀行カードローンなどでの借入金額も関係してくるでしょう。

誰でも借りられる審査の甘いカードローンはある?

前述のとおり、返済能力のない人にお金を貸せば、貸し倒れが発生してしまいます。そのため、誰でも借りられるような審査の甘いカードローンも存在しません。

加えて、「審査が甘い・緩い・通りやすい」のような文句で勧誘することは法律で禁止されています。そのような謳い文句の業者がいれば、無登録で営業する闇金の可能性が高いので注意してください。

ただ、カードローンの審査基準は会社ごとに異なります。「A社の審査には落ちたが、B社からは借りられた」というケースも実際あるため、審査が不安なら審査シミュレーション(借入診断)を受けるなどの工夫をしましょう。

消費者金融のカードローンなどでは公式ホームページから審査シミュレーションを受けられ、年収や他社借入金額などを入力するだけで簡単に審査結果の目安を診断できます。

また、銀行カードローンのように審査が厳しいといわれているカードローンもあります。審査の甘いカードローンはありませんが、どのようなカードローンの審査が厳しいのかも知っておくと役立つでしょう。

審査に通るためのコツとは?審査に落ちないカードローンの探し方

カードローンの契約には審査があるため、どうしても審査に通らない人が出てきます。絶対に審査に落ちないカードローンはないものの、審査に通るためのコツはあります。

もしカードローンの審査が不安なら、以下のようなコツも意識すると良いでしょう。

  • 審査項目での入力ミスをなくす
  • 必要最低限の希望限度額で審査を受ける
  • 信用情報の登録内容を確認しておく
  • 審査通過率の高いカードローンを選ぶ
  • 銀行や信販系のカードローンを避ける
  • 他社借入の状況を改善する
  • 短期間に何社もの審査を受けない

カードローンの審査基準は商品ごとに違うので、たとえ1社の審査に落ちても、別のカードローンの審査になら通るかもしれません。

毎月安定した収入がある人であれば審査通過できるカードローンを見つけられる可能性は十分にあるので、慎重に申し込み先を選びましょう。

審査に落ちないカードローンの選び方

カードローンの審査に通らなかったときの対処法

カードローンの審査に通らなかった場合の対処法は主に3つです。

  • 別のカードローンに申し込む
  • 借り換えやおまとめ向けの商品を検討する
  • そのほかの方法でピンチを乗り切る

どのような状況に置かれているかによっても最善の対処法は変わってくるでしょう。

例えば、「少額でも良いのですぐに現金が必要!」というときは別のカードローンに申し込むのが早いですが、「もう少し余裕はあるけど月々の返済が厳しくなってきた」といった状態なら借り換え・おまとめ向けの商品も検討すべきです。

また、カードローンでお金を借りる以外の方法でもピンチを乗り切れるかもしれません。

カードローンの審査に通らなかったときの解決策について説明していきます。

別のカードローンに申し込む

繰り返しになりますが、カードローンは商品によって審査基準が異なります。申し込んだ商品の審査基準とたまたま合わなかっただけというケースもあるので、別のカードローンであれば借りられるかもしれません。

ただし、保証会社の利用が必要な銀行カードローンの審査は厳しめです。一度カードローンの審査に落ちているのなら、銀行は避け、大手消費者金融のカードローンの中から選びましょう。

大手消費者金融のカードローンは保証会社の利用が不要で、最低1万円から契約できます。アルバイト・パート、個人事業主の方なども安定した収入があれば申し込め、審査が不安な人には特におすすめです。

消費者金融や銀行カードローンの審査落ちの原因と審査に通らない時の対策とは?

借り換え・おまとめ向けの商品を検討する

2社以上からの借り入れがあり、「毎月の返済が苦しい」「月々の負担を減らしたい」と思っているなら借り換えやおまとめ向けの商品も検討しましょう。

通常のカードローンは資金使途が原則自由(事業性資金を除く)です。そのため、借り換え・おまとめ目的で利用することも可能ですが、他社への返済に使用するのを嫌がられるケースもあります。

一方、借り換え・おまとめ専用の商品は他社借入がある人向けのローンです。資金使途が限定され、借り換える以上の金額を借りることはできませんが、複数社からの借り入れをまとめたり、月々の負担を軽減したりするのに役立ちます。

また、貸金業法に基づくおまとめローンなら、年収の1/3を超える金額の借り換え・おまとめにも利用可能です。消費者金融や信販会社などでおまとめローンは扱われているので、借り換え・おまとめ目的の方はぜひ検討してみてください。

カードローンの借り換え審査の流れ!

そのほかの方法でピンチを乗り切る

カードローン以外にもお金を借りたり、現金を用意したりできる方法はあります。

カードローンには「審査が早い」「資金使途が原則自由」「繰り返し借りられる」などのメリットがありますが、急いでいないときや繰り返し借りる必要がないときなどは以下のような方法も候補になるでしょう。

  • 月々の支出を見直す
  • 不用品を売却する
  • 日雇いのアルバイトなどで稼ぐ
  • 副業を始めて収入を増やす
  • 家族や友人からお金を借りる
  • 質屋からお金を借りる
  • 公的な融資制度を利用する

それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、「いつまでにお金が必要か?」「どのくらいの金額が必要か?」などから自分にあった方法を見つけてください。

カードローンの審査に関する口コミ

カードローンの利用経験がない場合、「審査に通るのかな?」と不安を抱く人は多いです。審査に通るかどうかは申し込んでみなければ分かりませんが、利用者の口コミは参考になるでしょう。

主要なカードローンの審査に関する口コミをまとめました。

1年くらい前にお金が必要になったことがあって、そのときにプロミスのカードローンを利用しました。審査にかかった時間は40分くらいだったと思います。想像よりも審査はずっと早く、その日のうちに銀行の口座に振り込んでもらえました。
(24歳/男性/会社員/年収:380万円)

引っ越しにかかる初期費用をアコムのカードローンで借りました。アコムを選んだのはテレビCMの印象が良かったからです。カードローンの利用ははじめてだったのですが、申し込みや書類の提出で迷うことはありませんでした。希望どおり20万円の限度額で契約でき、本当に助かりました!
(22歳/男性/会社員/年収:320万円)

これまではお金が足りないときにクレジットカードのキャッシングを利用していました。ただ、初回の契約だと無利息期間が適用されると知って、アイフルのカードローンに申し込みました。審査が少し不安でしたがすんなり通り、限度額も50万円と十分な金額です。申し込み時に入力方法のことでコールセンターに電話したのですが、スタッフさんの対応もとても丁寧でした。
(31歳/女性/派遣社員/年収:440万円)

在籍確認の電話がかかってくるのが嫌でSMBCモビットのWEB完結申込を利用しました。人によっては電話連絡が必要になるという情報もあって心配だったのですが、私は電話連絡なしで契約できました。ただ、審査には少し時間がかかった印象です。夕方の申込だったためか、審査結果のメールが届いたのは翌日の午前中でした。急いでいたわけでもありませんし、十分に許容できるスピードだと思います。
(40歳/男性/会社員/年収:490万円)

連休に旅行する予定を友人と立てたのですが、思っていたよりも旅行会社への振込期限が早く、足りなかった分をレイクで借りました。スマホから申し込みをするとすぐに画面上に審査結果が表示され、その後の手続きも本当にスムーズでした。Web完結に対応していて、来店する必要がない点も便利ですね。
(28歳/男性/個人事業主/年収:390万円)

銀行は審査が厳しいと聞いていたのでダメ元でしたが、無事に三菱UFJ銀行のバンクイックの審査に通過できました。審査が終わり、カードを受け取ったのは申し込みから5日後くらいです。銀行のテレビ窓口を使えば来店でもカード発行できるみたいなので、銀行カードローンの中でも手続きはスムーズな方だと思います。
(41歳/男性/会社員/年収:400万円)

もう20年以上みずほ銀行をメインバンクとして利用しています。口座を持っていたのでカードローンの手続きも非常にスムーズでした。キャッシュカードで借り入れでき、別でローンカードを持つ必要がない点も気に入っています。保証会社のオリコから電話がかかってきたことには少し驚きましたが、特にサービス内容への不満はありません。
(45歳/男性/会社員/年収:530万円)

給与の振込口座がある地銀のカードローンに申し込んだのですが、その審査には落ちてしまいました。調べてみると口座開設が必要なカードローンも多く、「消費者金融でも良いかな」と思っていたところ、オリックス銀行カードローンなら口座開設が不要ということでさっそく申し込みをしました。すると、希望した金額には届かなかったものの、審査には通ることができました。1社目で諦めずに銀行カードローンに申し込んで良かったと思います。
(42歳/男性/会社員/年収:500万円)

すぐに使う予定はなかったのですが、もしもに備えて楽天銀行スーパーローンを作りました。楽天からのメルマガでカードローンを案内されることが多く、「楽天ユーザーだしカードローンも楽天かな」と考えていました。正直、利用限度額は期待よりも低かったです。最初は「50万円くらいで契約できるかな」と思っていました。ただ、審査の結果、限度額は20万円、金利は年14.5%でした。審査が厳しいのかは分かりませんが、限度額の判断はけっこうシビアなのかなと思います。
(28歳/女性/会社員/年収:430万円)

どうしても週末までにお金を用意しなくてはならず、木曜日の夕方に急いで三井住友銀行 カードローンに申し込みました。案内された書類を提出して、連絡を待っていたら金曜日のお昼くらいに審査通過の連絡がありました。仕事終わりに銀行に立ち寄り、ローン契約機でカード発行できました。三井住友銀行ATMなら借り入れも、返済も手数料無料で、使いやすいですね。
(36歳/男性/会社員/年収:350万円)

新規契約時以外でカードローンの審査が行われるケース

カードローンの審査は契約後にも行われる場合があります。例えば、以下のようなケースでは、返済能力や信用情報などが再確認されることになるでしょう。

  • 利用限度額の増額を希望する場合
  • 一定期間が経過した場合
  • 契約を更新する場合

利用限度額の増額を希望する場合

カードローンの利用限度額は増額することが可能です。ただし、増額にも審査が必要であり、年収などの変化、これまでのカードローン利用状況をもとに限度額が見直されます。

そのため、以前よりも年収が下がっていたり、延滞したことがあったりすると増額は認められづらいでしょう。

新規でカードローンを契約するよりもハードルは高く、希望どおりに増額できるとは限りません。

一定期間が経過した場合

消費者金融などのカードローン会社は定期的に契約者の信用情報を確認し、返済能力に変化がないかをチェックしています。これは返済能力の低下、信用情報の悪化が見られた場合、すぐに借入金額を制限したり、新規融資を停止したりするためです。

このような契約期間中の審査は途上与信と呼ばれ、社内基準だけでなく、法律によっても実施する決まりになっています。

返済能力や信用情報に大きな変化がない限りは特に問題ありませんし、途上与信のタイミングで何か手続きが必要なわけでもありません。ただ、契約後も定期的に審査が実施されているということは知っておきましょう。

契約を更新する場合

カードローンは商品ごとに契約期間が決められており、上限年齢に達するまでは基本的に自動更新で契約が延長されていきます。

消費者金融のカードローンは5年ごと、銀行カードローンは1年ごとの契約更新となっている場合が多いです。

ただし、契約の更新時にも審査は行われています。そのため、審査結果によっては契約が更新されないという可能性もあるのです。

例えば、返済日に何度も遅れていたり、返済能力が低下していたりすると、更新できないこともあるので注意してください。

カードローン審査に関するよくある質問

カードローンの審査では何が調べられる?

簡単にいえば、カードローンの審査では「借りたお金を返せるか」が調べられます。そのために申込者の年収や勤務先を確認したり、信用情報の登録内容を照会したりするのです。
また、貸金業者であれば総量規制の確認、銀行だと警察庁データベースの照会なども審査の過程で行います。申込内容の嘘や間違いは審査に落ちる原因にもなるので、正確な内容を申告するようにしましょう。

カードローンの審査に落ちるのはなぜ?

カードローン会社は審査基準を公開しておらず、なぜ審査に落ちたのかも教えてくれません。しかし、カードローンの審査に落ちる理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • 返済能力が基準に満たない
  • 他社借入の金額や件数が多い
  • 信用情報に問題がある
  • 短期間に複数社の審査を受けている
  • 在籍確認が取れない
  • 提出した書類に不備がある
  • 社内のブラックリストに登録されている

安易に次のカードローンの審査を受けると、また落ちてしまうかもしれません。できる範囲で審査落ちの原因を考えることが重要です。

カードローンの仮審査と本審査の違いは何?

カードローンの審査手順は商品によって異なりますが、審査を仮審査と本審査の二段階に分けているケースも多いです。通常、仮審査はコンピューターによるスコアリング審査を指し、申込内容を自社基準に基づいて採点していきます。
一方、本審査では担当者が提出された書類を確認したり、勤務先に電話をかけて在籍確認したりします。このように審査の工程を分割することで、よりスピーディにカードローンの審査結果を出すことができるのです。

カードローンの審査基準が非公開の理由は?

カードローンの審査基準が公開されていない理由のひとつは、「契約の可否は総合的に判断しているから」です。
例えば、年収の低さが足を引っ張って審査に落ちたとしても、別の項目の評価が良ければ審査に通っていたという可能性もあります。そのため、「年収がもう少し高ければ審査に通っていた」と断言することはできません。
また、具体的な審査基準が外部に漏れてしまえば、審査に通るために嘘をつく人が出てくることも予想されます。
加えて、返済能力を評価するノウハウはその会社独自のもので、審査基準自体が価値のある情報です。これらのような理由からカードローンの具体的な審査基準については非公開となっています。

まとめ

カードローンを契約する上で、返済能力の審査は避けられません。適切な限度額を判断するためにもカードローン会社は、社内の基準や法律によって定められている方法、手順で審査を行っているのです。

大手消費者金融のカードローンであれば最短30分程度で結果が出ますが、その短い時間の中でさまざまな項目がチェックされ、しっかりと返済能力の有無を確認されます。

  • 審査で見られるのは「返済能力」「信用情報」「他社借入」の3つ
  • 雇用形態などの本人の属性はスコアリング審査で評価される
  • 法律上、50万円を超える契約には収入証明書の提出が必須
  • 審査の過程では電話連絡や書類提出での在籍確認(勤務先の確認)がある
  • 契約後も増額や契約更新時などに審査が行われる

審査なしで契約できるカードローンはありませんし、誰でも借りられるような甘い審査のカードローンもありません。ただ、パートやアルバイトでも毎月安定した収入があるなら、十分に審査通過は可能です。

申込条件を満たしており、信用情報にも問題がなければ大きな心配はいらないでしょう。カードローンの審査でチェックされるポイントをしっかりと理解した上で申し込んでください。

著者:板垣 雄(貸金業務取扱主任者)
貸金業務取扱主任者 板垣 雄

2021年に「貸金業務取扱主任者資格試験」に合格。お金に関する問題は、さまざまなライフイベントで発生します。「借りる」という観点だけにとらわれずに、さまざまなお金に関する問題を解決するための知識をお伝えします。>>プロフィール

※ 貸付条件

アイフルの貸付条件:商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%~18.0%(実質年率)/遅延損害金 20.0%(実質年率)/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)/担保・連帯保証人 不要

レイクの貸付条件:商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長(10)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率(実質年率)4.5%~18.0%(※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。)/遅延損害金(年率)20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回(※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。)/担保・保証人不要