貸金業務取扱主任者 Takahashi, Yu
私がはじめてカードローンについて詳しく知ったのは社会に出てからでした。勤務先が運営に携わっていたWebメディアでカードローンを扱うことになり、そのチームにアシスタントとして配属されることになったのです。
当時は有名な商品名を知っているくらいで、カードローンに関する知識はほとんどありませんでした。
しかし、カードローン利用者の生の声を聞き、さまざまなアンケート結果にも目を通す中で多くの人がお金に関する不安を持って生活しているのだと痛感した記憶が今でも残っています。
同年代のカードローン利用者もおり、自分の想像よりも身近なものだと実感しました。
もちろん、お金を借りないに越したことはありません。
実際、取材で行ったインタビューでは「お金を借りなければ良かった」と後悔している人もいました。その一方で、「お金を貸してもらえて助かった」という人がいるのも事実です。
そのような経験をしながら、私たちの仕事で重要なことは何かを考え、自分なりのひとつの答えにたどり着きました。
それは「自分で判断できるようになるために、お金に関する正しい知識を持ってもらう」ということです。
残念ながら、私がいくらカードローンに関する知識をつけても一人ひとりの置かれている状況を正確に把握することはできません。
そのため、「借りた方が良いですよ」や「借りない方が良いですよ」と一概に断言することもできません。
ただ、お金を借りるときに知っておくべき情報を事前に伝えることはできます。
正確な情報、さまざまな視点から見た情報を整理して、はじめてお金を借りる人にも分かりやすく伝えるのが私の役割だと考えています。
「多くの人がチェックしているポイント」や「お金を借りて後悔した理由」「返済に遅れるとどうなるのか」などが分かっていれば、知識がないままカードローンに申し込むよりも安心ですよね。
「分からないこと」「難しいこと」に対して不安や怖さを感じるのは当たり前です。特にお金の貸し借りには法律も関係してきますし、一度身につけた知識がずっと使えるとも限りません。
お金に関する問題は、さまざまなライフイベントで発生します。おそらくお金に関する問題を避けて通ることはできないでしょう。
その際に私たちの発信する情報が少しでも問題の解決に役立てば幸いです。
また、質の高い情報を提供するためには、私自身もまだまだ勉強が必要です。
その一環として2021年には「貸金業務取扱主任者」の国家試験を受け、無事に合格することができました。
「借りる」という観点だけにとらわれずに、さまざまなお金に関する問題とそれを解決するための知識について伝えていきたいと思います。