プロミスの利息をシュミレーション

プロミスは大手消費者金融のカードローンなので申し込みを考えている人も多いと思いますが、「プロミスの金利って高いのかな?」という点は気になりますよね。

たしかにプロミスよりも金利の低いカードローンは複数あります。ですが、その多くは銀行カードローンなので審査は厳しめであり、即日融資ができないなど利便性においても消費者金融には劣ります。

また、数万円~数十万円程度の借り入れであれば、金利による影響はそこまで大きくありません。

この記事ではプロミスの金利について解説していきます。

どのように利率が決定されるのか、実際にどのくらいの利息になるのか、ほかの消費者金融と比較してどうなのかなどをまとめたので、申し込みを考えている人はぜひ参考にしてください。

さらに、記事の後半ではよりお得にプロミスのカードローンを利用するためのポイントについてもまとめました。

プロミスの金利と決まり方

まずはプロミスの金利を確認しましょう。

プロミスの金利は年4.5%~17.8%です。

プロミスは審査スピードと金利を両立

金利に幅があるのは審査によって決まる限度額に応じて適用される利率も変わるためです。

限度額が大きいほど適用される利率は低くなりやすく、利息制限法という法律にもとづき、原則として限度額100万円以上になるときは年15.0%以下の金利になります。

金利に関する法律に違反した場合、行政処分や刑事罰の可能性もあるため、プロミスのような大手で、正規の業者であれば違法な利息を取られることはありません。

また、現在対象になっている方は少ないものの、過去に契約していて過払い金が発生しているときは返還請求も可能です。

適用されている利率の調べ方

すでにプロミスのカードローンを契約している人は、適用されている利率を会員専用サービスなどから簡単に確認できます。インターネットでプロミスの会員専用サービスにログインして契約内容を調べましょう。

もしくは、プロミスATMなどで借り入れした際に発行される利用明細書の「借入利率(年率)」の欄を見ても分かります。

延滞中は遅延利率が適用されるので注意

プロミスの上限金利は年17.8%とされていますが、返済日に遅れている間は遅延利率が適用されるので注意してください。

プロミスの遅延利率は年20.0%です。ただし、少額借入なら遅延利率で発生する遅延損害金も少額で済むでしょう。

むしろ注意しなければいけないのは滞納することによる信用情報への影響です。一度信用情報に傷がついてしまうとしばらくはクレジットカードやローンなどを契約しにくくなります。

ブラックリスト登録者は審査に通らない

プロミスで10万円、30万円、50万円、100万円を借りたときの返済シミュレーション

次にプロミスのカードローンでお金を借りた場合、いくらくらいの利息が発生するのかを見ていきましょう。

カードローンの利息は「(元金)×(金利)×(借入日数/ 365)」というのが基本的な計算方法です。

しかし、カードローンは毎月の返済、もしくは追加借入によって元金の部分が変動します。

そのため、利息などはプロミスの公式ホームページで行える返済シミュレーションを利用して調べると良いでしょう。

ここでは10万円、30万円、50万円、100万円までの返済例を紹介していきます。それぞれ毎月一定額を返済していくという想定でシミュレーションを行っています。

途中で追加借入することは考慮していないので、あくまでも参考程度に考えてください。(※ 借入日数などの関係で実際の金額とは多少異なる場合があります。)

プロミスで10万円を借りた場合の利息(金利年17.8%)

最初は10万円を借りた場合です。

月々の返済額 最終回の返済額 返済期間 利息の合計額
4,000円 1,864円 32ヶ月 25,864円
5,000円 4,490円 24ヶ月 19,490円
10,000円 9,043円 11ヶ月 9,043円

プロミスは借入残高が10万円の場合、毎月の最低返済額は4,000円になります。

その最初のペースで返済を続けていくと完済に32ヶ月かかり、利息はおよそ25,000円です。

月々の返済額を5,000円にするだけでも返済期間は短縮され、利息も減るので、負担にならない範囲で返済額は多めにしましょう。

プロミスで30万円を借りた場合の利息(金利年17.8%)

次は30万円を借りた場合です。

月々の返済額 最終回の返済額 返済期間 利息の合計額
11,000円 2,289円 36ヶ月 87,289円
15,000円 13,508円 24ヶ月 58,508円
20,000円 1,844円 18ヶ月 41,844円

プロミスは借入残高によって毎月の最低返済額が変わるため、10万円のときと比べて毎月の負担も増えます。

借入残高が30万円の場合、最低返済額は月11,000円であり、完済に3年かかり、利息の合計は9万円近くになります。

月々の返済額を増やすことで利息に数万円の差が生まれるので、10万円のときよりも多めに返済することが重要になるでしょう。

プロミスで50万円を借りた場合の利息(金利年17.8%)

50万円を借りた場合は、以下のような利息になります。

月々の返済額 最終回の返済額 返済期間 利息の合計額
13,000円 5,160円 58ヶ月 246,160円
20,000円 9,392円 32ヶ月 129,392円
30,000円 8,635円 20ヶ月 78,635円

一度に50万円も借りるケースは少ないと思いますが、月々13,000円の返済ではおよそ25万円もの利息が発生してしまいます。

必ず返済シミュレーションをして、どの程度の利息になるのかは必ず確認してください。

月々の返済額を20,000円まで増やせば利息は約1/2、30,000円まで増やすと利息は約1/3に減ります。

プロミスで100万円を借りた場合の利息(金利年15.0%)

先ほども説明しましたが、プロミスでは限度額が100万円以上になると年15.0%以下の利率になる可能性が高いです。

そのため、100万円を借りた場合の利息は年15.0%の利率で計算しました。

月々の返済額 最終回の返済額 返済期間 利息の合計額
26,000円 19,743円 53ヶ月 371,743円
40,000円 6,514円 31ヶ月 206,514円
50,000円 ​​7,936円 24ヶ月 157,936円

表から分かるように高額な借り入れだと返済期間は長くなりますし、利息の負担も重くなります。月々26,000円の返済だと、完済する頃には40万円近い利息になるので注意してください。

もし100万円以上の金額をまとめて借りる予定なら、より低金利な銀行のカードローン、目的別ローンなども選択肢に入れてください。

プロミスの金利は高い?低い?ほかの消費者金融との比較

プロミスの金利、負担する利息の目安を確認してきましたが、ほかの消費者金融と比較すると金利は高いのでしょうか?

プロミスと同じ大手消費者金融間で金利を比較しました。

消費者金融カードローン 金利(実質年率) 限度額
プロミス 4.5%~17.8% 1万円~500万円
アコム 3.0%~18.0% 1万円~800万円
アイフル 3.0%~18.0% 1万円~800万円
レイク 4.5%~18.0% 1万円~500万円
SMBCモビット 3.0%~18.0% 1万円~800万円

プロミスとアイフル アコム レイク SMBCモビットの違い

上限金利は大手消費者金融の中でも低め

大手消費者金融のほとんどは上限金利が年18.0%です。それに対してプロミスは年17.8%なので、少しですが低めに設定されていると分かります。

少額借入においてはあまり影響のない差ですが、金利は低いに越したことはありません。

初回は上限金利での契約になることが多いため、プロミスであればほかの大手消費者金融よりも低い利率になる可能性は高いでしょう。

下限金利はやや高めだがデメリットはほぼなし

プロミスの上限金利は他社よりも低めに設定されているのに対して、下限金利はアコム、アイフル、SMBCモビットに比べて高めです。

ただし、下限金利をあまり気にする必要はないでしょう。そもそも最大限度額で契約できるようなケースでないと、下限金利が適用されることはありません。

プロミスの限度額は最大500万円であり、法律(総量規制)の関係上、少なくても年収1,500万円が求められます。

ハードルはかなり高いので、金利を比較する場合は基本的に上限金利を基準にしてください。

プロミスをお得に活用するためのポイント

「プロミスでお金を借りたいけど、利息の負担が気になる…」という方は、次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • はじめての人は30日間の無利息期間を利用する
  • 金利は契約後に引き下げも可能
  • プロミスATM、三井住友銀行ATMなら手数料無料
  • 早めに完済することで利息の負担は減る

プロミスのカードローンは使い方を工夫することで、利息の負担を軽減することもできます。

「知っている」と「知らない」とでは最初に同じ金額を借りても、最終的な返済額に差がつくかもしれません。

プロミスのカードローンをお得に活用するためのポイントを以下で説明していきます。

はじめての人は30日間の無利息期間を利用する

プロミスには30日間の無利息期間があります。

はじめてプロミスを契約する場合、メールアドレスとWeb明細の登録を行えば一定期間は利息0円になるため、必ず条件を満たしましょう。

プロミスの無利息期間は初回借入の翌日からで、契約後、すぐに借りないケースも無駄になりません。

無利息期間を利用しないのはもったいないので、申し込みの際は条件に注意してください。

金利は契約後に引き下げも可能

前述のとおり、プロミスのカードローンをはじめて契約する場合は、上限金利である年17.8%の利率になることも多いです。

ただし、初回契約時の金利を途中で下げることもできます。

カードローンは限度額に応じて適用される利率が決まる仕組みなので、金利を下げるために増額申請をしましょう。

増額することで限度額に見合った利率まで引き下げてもらえることもあるのです。

限度額を増額すると適用金利が下がる

一方で、増額審査に落ちてしまったり、増額できても金利が下がらなかったりするケースもあります。

増額によって金利を下げ、利息の負担を減らすことが難しいなら、より低金利な別のカードローンへの乗り換えも検討してください。

プロミスATM・三井住友銀行ATMなら手数料無料

プロミスをATMで利用する場合、手数料がかかることもあります。

1万円以下だと110円、1万円超だと220円の手数料が発生しますが、プロミスATMおよび三井住友銀行ATMなら手数料が無料です。

1回あたりの手数料は少額でも、繰り返し利用しているうちに、けっこうな金額になってしまうかもしれません。

手数料は月々の返済額から引かれるため、その分だけ、元金の減りが遅くなってしまいます。効率的に返済していくためには、利息以外の手数料をできるだけかからないようにすることも重要なのです。

また、振込融資やインターネット返済、口座振替なども手数料はかからないので、あわせて活用すると良いでしょう。(※ 振込融資後、口座から現金を引き出す際は、金融機関所定の手数料が発生することもあります。)

早めに完済することで利息の負担は減る

記事の前半で利息のシミュレーションを行いましたが、利息は早く完済すれば、その分だけ、負担は軽減されます。月々の返済額は増えるものの、最終的に負担する利息は減るのです。

利息を計算する上で金利は非常に重要です。ただし、それと同じくらい返済計画が利息に与える影響は大きいため、早めの完済を心がけましょう。

プロミス

プロミスの金利が高いと思ったら銀行で借りるか借り換えるのもおすすめ

プロミスの金利は大手消費者金融の中では低めに設定されています。

ですが、消費者金融は銀行カードローンと比べると高めの金利です。そのため、「金利をもっとも重視したい」「大きな金額を借りたい」という場合は銀行のカードローンも検討してください。

「月々の返済額を増やせない」という場合でも、上限金利が低い銀行カードローンなら利息を減らせます。

多くの銀行カードローンは上限金利が年15.0%以下なので、たとえ100万円未満の限度額でも十分に低い金利で契約できるのです。

また、すでにプロミスなどの消費者金融から借りている人も、銀行カードローンで借り換えれば負担は軽減されるでしょう。

おすすめの銀行カードローン
銀行カードローン 金利 限度額
三菱UFJ銀行カードローン 年1.8%~14.6% 10万円~500万円
みずほ銀行カードローン 年2.0%~14.0% 10万円~800万円
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~14.5% 10万円~800万円
三井住友銀行 カードローン 年1.5%~14.5% 10万円~800万円

おすすめ銀行カードローン

まとめ

プロミスの金利について詳しく説明してきました。

プロミスは銀行などのカードローンと比べるとたしかに高めの金利ですが、消費者金融の中ではやや低めです。さらに、無利息期間もあるため、消費者金融の中であれば十分にお得な部類に入るでしょう。

銀行カードローンは審査が厳しいですし、即日融資にも対応していません。

「すぐに借りたい」「便利に借りたい」という人にとってプロミスは十分におすすめできるカードローンだといえます。

  • プロミスの金利は年4.5%~17.8%
  • 適用される利率は審査結果で変わる
  • はじめての契約、少額での契約は上限金利になりやすい
  • プロミスの無利息期間は初回借入の翌日から30日間

プロミスの上限金利である年17.8%で、10万円を30日間借りたときの利息は1,463円になります。消費者金融カードローンは少額借入で利用することが多いので、計画的に利用すれば利息の負担も大きくなりません。

一方、どうしても低い金利で借りたい人、数十万円もしくは100万円を超えるような金額をまとめて借りたい人はより低金利な銀行カードローンも検討してください。

著者:板垣 雄(貸金業務取扱主任者)
貸金業務取扱主任者 板垣 雄

2021年に「貸金業務取扱主任者資格試験」に合格。お金に関する問題は、さまざまなライフイベントで発生します。「借りる」という観点だけにとらわれずに、さまざまなお金に関する問題を解決するための知識をお伝えします。>>プロフィール