セブン銀行カードローンの金利をシュミレーション

セブン銀行カードローンは利用限度額の範囲内ならいつでも借り入れでき、インターネットバンキング(セブン銀行ダイレクト)による取り引きにも対応しています。

また、メールでの審査結果の連絡は申し込みの最短翌日とスピーディで、カードが届く前でもスマホアプリを使うことでカードローンのサービスは利用可能です。

そんなメリットの多いセブン銀行カードローンですが、お金を借りる上では金利の高さも重要になります。

セブン銀行カードローンの金利は高いのでしょうか?

この記事ではセブン銀行カードローンの金利について他社と比較しシミュレーションしながら解説していきます。

利息の計算方法などもあわせて説明するので、「どのくらいの利息になるんだろう?」「高い利息を取られないか不安……」という方もぜひ参考にしてください。

セブン銀行カードローンの金利の決まり方

セブン銀行カードローンの金利は年12.000%~15.000%で、この範囲内で金利が決定されることになります。

より具体的には、審査によって利用限度額が決まり、その限度額に応じて以下のような利率が適用されます。

セブン銀行カードローンの金利
利用限度額 適用金利
10万円・30万円・50万円 年15.000%
70万円・100万円 年14.000%
150万円・200万円 年13.000%
250万円・300万円 年12.000%
板垣 雄板垣 雄

カードローンの金利に関しては「利息制限法」という法律があります。利息制限法では貸付元金ごとに適用できる利率の上限が決められており、その利率を超える場合は違法です。例えば、貸付元金が10万円~100万円未満なら年18.0%まで、100万円以上なら年15.0%までとなります。セブン銀行カードローンは商品自体の上限金利が利息制限法の基準以下なので、「基準よりも高い金利が適用されていた」ということは起きません。カードローンは計画的に利用すべきですが、その点については心配いらないでしょう。

セブン銀行カードローンでお金を借りた場合の利息はいくら?

カードローンでお金を借りた際の利息は、借入金額や金利などによって異なります。

セブン銀行カードローンで10万円・30万円・50万円を借りた場合の利息をシミュレーションしたので、お金を借りる上での参考にしてください。

先ほど説明したようにセブン銀行カードローンは利用限度額で金利が決まりますが、はじめて契約する人は上限金利である年15.000%を目安にすると良いでしょう。

10万円を借りる場合

セブン銀行カードローンで10万円を借りる場合、借入日数に応じて以下のような利息が発生します。

セブン銀行カードローンで10万円を借りる場合の利息
借入日数 適用金利
年15.000% 年14.000% 年13.000% 年12.000%
1日 41円 38円 35円 32円
7日 287円 268円 249円 230円
10日 410円 383円 356円 328円
20日 821円 767円 712円 657円
30日 1,232円 1,150円 1,068円 986円

※ 表の金額は試算の結果です。借入日・返済日によっては若干相違する場合があります。

借入金額が少額であれば、短期間で利息が大きく増えることはありません。年15.000%の金利で借りた場合、30日間の利息は1,232円です。

そのため、30日後に一括返済するなら、必要な金額は101,232円になります。すぐに一括返済する必要はありませんが、借入日数に応じて利息が増えていく点は覚えておきましょう。

30万円を借りる場合

セブン銀行カードローンで30万円を借りた場合の利息は以下のとおりです。

セブン銀行カードローンで30万円を借りる場合の利息
借入日数 適用金利
年15.000% 年14.000% 年13.000% 年12.000%
1日 123円 115円 106円 98円
7日 863円 805円 747円 690円
10日 1,232円 1,150円 1,068円 986円
20日 2,465円 2,301円 2,136円 1,972円
30日 3,698円 3,452円 3,205円 2,958円

※ 表の金額は試算の結果です。借入日・返済日によっては若干相違する場合があります。

借入金額が10万円のときと比べて、発生する利息は多くなります。例えば、年15.000%の金利なら、1日で123円、30日で3,698円です。

そのため、30日間後のタイミングで約定返済が行われた場合、入金額から3,698円を差し引いた金額が元金の返済に充当されます。

発生する利息が多ければ、返済額のうち、元金に充当される金額が減る点に注意しましょう。

50万円を借りる場合

セブン銀行カードローンで50万円を借りた場合の利息は以下のようになります。

セブン銀行カードローンで50万円を借りる場合の利息
借入日数 適用金利
年15.000% 年14.000% 年13.000% 年12.000%
1日 205円 191円 178円 164円
7日 1,438円 1,342円 1,246円 1,150円
10日 2,054円 1,917円 1,780円 1,643円
20日 4,109円 3,835円 3,561円 3,287円
30日 6,164円 5,753円 5,342円 4,931円

※ 表の金額は試算の結果です。借入日・返済日によっては若干相違する場合があります。

借入金額が50万円の場合、短期間でもそれなりに大きな利息が発生します。年15.000%の金利では、1日で205円、30日で6,164円です。

セブン銀行カードローンは前月の約定返済日の利用残高が「40万円超、60万円以下」だと、月々の返済額は8,000円になります。

そのため、約定返済時の利息が6,164円なら、元金充当分は1,836円です。借入残高が高額の場合、長期で返済計画を立てるケースが多いでしょう。

返済開始時は思ったように借入残高が減らない可能性もあるため、余裕があるときは任意返済することも重要です。利息の負担を減らすための返済のコツについては後述しているので、そちらも参考にしてください。

セブン銀行カードローンの利息の計算方法

セブン銀行カードローンの利息は以下の式で計算されます。

借入残高 × 借入利率(%)× 経過日数 / 365日 = 利息

セブン銀行カードローンの利息の付利単位は100円です。例えば、借入残高が100,830円の場合、100,800円で利息は計算され、1円未満の利息は切り捨てになります。

ただし、利息の金額を自分自身で計算する必要はありません。現在の利息を確認したい人は、ダイレクトバンキングサービス内の「利息の合計額」をチェックすると良いでしょう。

利息は日割りで計算される

セブン銀行カードローンの金利は年12.000%~15.000%という年率で記載されていますが、実際の利息は日割りです。

利息は1年間を365日として、お金を借りた当日~返済の前日までの期間で計算されます。そのため、1日でも早く返済する方が、利息の負担は少なくなります。

例として、年15.000%の金利で100,830円を借りるケースについて見ていきましょう。

利息の日割り計算の例
  ケース① ケース②
借入残高 100,830円
金利 年15.000%
経過日数 7日 30日
利息 289円
(100,800×0.15×7/365)
1242円
(100,800×0.15×30/365)
全額返済に必要な金額 101,119円
(100,830+289)
102,072円
(100,830+1,242)

※ 金額は試算の結果です。そのため、実際の返済額と異なる場合があります。

ケース①では借り入れの7日後、ケース②では借り入れの30日後に全額を返済する予定で試算を行いました。

借入残高は一緒ですが、全額返済に必要な金額は経過日数によって異なることが分かります。返済の負担を減らすためには、少しでも早めに返済を行っていくようにしましょう。

元加方式により利息が残高へ組み入れられる

セブン銀行カードローンは元加方式を採用しています。そのため、返済日の前日に当月分の利息が計算され、それが借入残高の元金に組み入れられることになります。

返済に遅れることがなければ、基本的に元加方式であることを気にする必要はありません。しかし、約定返済を怠った場合、利息が組み入れられた借入残高に対して、日割りで利息が計算されるので注意してください。

借りた金額(元金)ではなく、元金に利息を加算した金額で利息が計算されるのです。

セブン銀行カードローンの金利は高い?

カードローンを選ぶ上で金利は重要です。同じ金額を借りるのでも、金利が低ければその分だけ発生する利息は少なくなります。

「セブン銀行カードローンの金利は高いのか?」について別の銀行カードローン、消費者金融・信販系カードローンと比較しながら説明していきます。

銀行カードローンと比較した場合

まずは主な銀行カードローンとセブン銀行カードローンを比較します。

カードローン 金利 利用限度額
セブン銀行カードローン 年12.000%~15.000% 10万円~300万円
三菱UFJ銀行カードローン 年1.4%~14.6% 10万円~800万円
みずほ銀行カードローン 年2.0%~14.0% 10万円~800万円
オリックス銀行カードローン 年1.7%~14.8% 10万円~800万円
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~14.5% 10万円~800万円
三井住友銀行 カードローン 年1.5%~14.5% 10万円~800万円

メガバンクや大手ネット銀行のカードローンと比較すると、セブン銀行カードローンの上限金利はやや高めだと分かります。

ただし、上限金利の差は最大でも年1.0%なので特別高いわけではありません。

一方、セブン銀行カードローンは下限金利が年12.000%である点に注意が必要です。他行のカードローンの場合、利用限度額によっては一桁の適用利率になります。

セブン銀行カードローンは下限金利が適用されても年12.000%なので、大きな限度額での契約が望める人にとっては、金利面でのメリットが小さいでしょう。

詳しくは次で説明しますが、セブン銀行カードローンは消費者金融やクレジットカードキャッシングからの乗り換えや借り換えには向いています。しかし、金利が下がらない可能性もあるので、別の銀行カードローンや借入残高が高額なケースでの借り換えには向きません。

消費者金融・信販系カードローンと比較した場合

次に消費者金融のカードローンやクレジットカード会社が扱う信販系カードローンとセブン銀行カードローンを比較していきます。

カードローン 金利 利用限度額
セブン銀行カードローン 年12.000%~15.000% 10万円~300万円
プロミス 年4.5%~17.8% 1万円~500万円
アコム 年3.0%~18.0% 1万円~800万円
アイフル 年3.0%~18.0% 1万円~800万円
レイク 年4.5%~18.0% 1万円~500万円
SMBCモビット 年3.0%~18.0% 1万円~800万円
JCB CARD LOAN FAITH 年4.40%~12.50% 最大500万円

大手消費者金融のカードローンと比較した場合、上限金利はセブン銀行カードローンの方が低いです。新規契約時は大きな限度額での契約が難しく、上限金利の適用となるケースが多いため、セブン銀行カードローンを選ぶことで利息の負担は抑えやすいでしょう。

セブン銀行カードローンの上限金利は消費者金融より低い

ただし、消費者金融のカードローンも利用限度額が100万円以上になるなら、利息制限法に基づき年15.0%以下の利率が適用されることになります。銀行カードローンとの比較でも説明しましたが、大きな利用限度額での契約が望める場合、セブン銀行カードローンの金利面でのメリットは小さくなると思ってください。

加えて、消費者金融のカードローンには無利息期間のある商品も多いです。上限金利が多少高くても、短期の借り入れなら無利息期間のあるカードローンを選んだ方がお得なケースもあるかもしれません。

無利息期間のある大手消費者金融

また、JCB CARD LOAN FAITHのような低金利の信販系カードローンも存在します。セブン銀行カードローンの契約にはセブン銀行の普通預金口座が必要なので、口座を持っていない人は別のカードローンへの申し込みを検討しても良いでしょう。

セブン銀行カードローンの利息負担を減らすためのポイント

セブン銀行カードローンに限った話ではありませんが、利息は日割りでの計算になります。そのため、繰り上げ返済によって本来のスケジュールよりも早く借入残高を減らせば、その分だけ、利息の負担を軽減することが可能です。

セブン銀行カードローンは月々の返済(約定返済)をセブン銀行の普通預金口座からの自動引き落としで行います。

ただ、約定返済とは別に好きなタイミングで繰り上げ返済(任意返済)することもできます。約定返済だけだと効率的に借入残高を減らすことはできないので、お金に余裕があるときは繰り上げ返済するようにしましょう。

約定返済と随時返済

セブン銀行カードローンの金利の特徴

セブン銀行カードローンの金利についてより詳しく理解するために押さえておくべき特徴は以下の3つです。

  • 新規契約時の金利は年15.000%
  • 限度額の増額によって金利の引き下げも可能
  • 金利は変動金利で変わる可能性もある

新規契約時の金利は年15.000%

セブン銀行カードローンをはじめて契約する場合、利用限度額は50万円までです。

商品自体の利用限度額は10万円~300万円ですが、新規契約時は10万円~50万円の間で金額が決まります。そのため、新規契約時に適用される金利は年15.000%です。

消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングに比べると十分に低い金利ですが、商品の上限金利が適用されることは覚えておきましょう。

限度額の増額によって金利の引き下げも可能

セブン銀行カードローンは利用限度額ごとに適用される金利が決められています。前述のとおり、新規契約時の金利は年15.000%ですが、利用限度額を増額することで金利の引き下げも可能です。

限度額を増額すると適用金利が下がる

増額に伴って金利が変更される場合、変更契約日からすぐに新しい金利が適用されることになります。

ただし、利用限度額100万円超への増額審査には収入証明書が必須です。増額で金利を下げたい人は、最新の収入証明書も用意しておくと良いでしょう。増額の手続きはセブン銀行のダイレクトバンキングサービスから行えます。

金利は変動金利で変わる可能性もある

セブン銀行カードローンの金利は変動金利です。そのため、金融情勢に応じて利率が変更される可能性もあります。

金融情勢によって金利が変更になるケースは稀ですが、変動金利であることは知っておきましょう。

また、これにより利率が変更になった場合、新しい金利が適用となるのは次の約定返済日(変更日以降、はじめて到来する約定返済日)からです。利用限度額の増額によって金利が変更になるケースと新金利の適用開始日が異なる点に注意してください。

セブン銀行カードローンの金利に関するよくある質問

セブン銀行カードローンに無利息期間はある?

セブン銀行カードローンに無利息期間はありません。そのため、利用後はすぐに日割りで利息が加算されていきます。
もし無利息期間を利用して借り入れしたいなら、大手消費者金融のカードローンを選びましょう。大手消費者金融のカードローンには無利息期間のある商品が多く、はじめて契約する場合、一定期間は利息の負担なく利用可能です。
セブン銀行カードローンは年12.000%~15.000%と低金利ですが、借入金額や返済計画によっては無利息期間の方が利息の負担を軽減しやすいでしょう。

セブン銀行カードローンに遅延損害金はある?

セブン銀行カードローンに遅延損害金はありません。返済日を過ぎてしまった場合も特別な金利(遅延利率)の適用はなく、通常金利で利息が計算されます。
ただし、セブン銀行カードローンは「元加方式」なので、毎月の約定返済日に前日までの利息が借入残高に組み入れられます。カードローンの延滞時にはもともと利息だった部分に対しても利息が発生してしまうので注意が必要です。
また、カードローンの滞納は信用情報への影響もあります。遅延損害金はなくても、返済遅れによるデメリットは多いので返済用口座の残高が不足しないようにしましょう。

セブン銀行カードローンの利用に利息以外の手数料はかかる?

セブン銀行カードローンの利用時にかかるのは利息のみです。年会費は無料で、ATM利用についても曜日や時間帯に関係なく手数料はかかりません。
カードローンの中にはATM利用手数料がかかる商品もあります。一方、セブン銀行カードローンはATM(セブン銀行ATM)およびダイレクトバンキングによる借り入れに対応していて、どちらの借入方法も手数料は無料です。
セブン銀行ATMではスマホATMを利用して借りることもできます。借り入れ・返済に手数料がかからないのはセブン銀行カードローンのメリットだといえるでしょう。

まとめ

セブン銀行カードローンの金利は年12.000%~15.000%で、利用限度額ごとに適用される利率が決められています。

カードローンの利息の計算には金利だけでなく借入金額や借入日数も関係します。少額借入なら短期間で高額な利息が発生することはないものの、あらかじめどのくらいの利息になるのかは確認しておくと安心でしょう。

セブン銀行カードローンの金利に関するポイントをまとめました。

  • 新規契約時の金利は年15.000%(限度額は最大50万円まで)
  • 限度額の増額により、適用利率を引き下げることも可能
  • 一般的な消費者金融と比べると低い金利設定
  • 下限金利は低くないので、高額融資が期待できる人には向かない
  • 無利息期間はないが、年会費やATM手数料などはかからない

セブン銀行カードローンの契約には、セブン銀行の普通預金口座が必要です。そのため、基本的にはセブン銀行の口座をすでに持っている方向けのサービスになるでしょう。

上限金利はセブン銀行カードローンよりも高いケースが多いですが、急いでいる人や無利息期間を活用したい人には大手消費者金融の商品もおすすめです。

借入金額が少額の場合、そもそも金利の違いによる影響は小さく、無利息期間があるなら一定期間は利息の負担もありません。予定している借入金額によっては大手消費者金融のカードローンもあわせて検討してみてください。

著者:板垣 雄(貸金業務取扱主任者)
貸金業務取扱主任者 板垣 雄

2021年に「貸金業務取扱主任者資格試験」に合格。お金に関する問題は、さまざまなライフイベントで発生します。「借りる」という観点だけにとらわれずに、さまざまなお金に関する問題を解決するための知識をお伝えします。>>プロフィール

※ 貸付条件

アイフルの貸付条件:商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%~18.0%(実質年率)/遅延損害金 20.0%(実質年率)/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)/担保・連帯保証人 不要

レイクの貸付条件:商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長(10)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率(実質年率)4.5%~18.0%(※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。)/遅延損害金(年率)20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回(※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。)/担保・保証人不要